近年、インターネット上では個人でも簡単に情報発信ができるようになり、 購入した商品や利用しているサービスなどの感想などを投稿する人が増えています。
自社にとって良い情報発信であれば問題ありませんが、 事実と異なる悪質な情報を発信される場合もあり注意する必要があります。
今回は企業がSNSやニュース記事などで、 フェイクニュースが拡散してしまった時の対策方法をご紹介します。
フェイクニュースとは、主にインターネット上のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の投稿やネット記事などから拡散される偽情報を指します。 偽情報は別名「デマ」「フェイクニュース」と呼ばれます。 最近はSNSなどのツールを用いて個人でも簡単に情報が発信できるようになったことで、 情報が不確かな状態でフェイクニュースが流され、拡散するスピードも早くなっています。
下記にフェイクニュース拡散のメカニズムを説明します。
日本では、テレビと新聞が全国をネットワークしており、インターネットではポータルサイトのヤフーが大きな影響力を持っている。 インターネットのニュースでは、ミドルメディアが話題や議論の流れに影響を与えている。
ミドルメディアは、マスメディア(テレビやポータルサイト)とパーソナルメディア(ソーシャルメディアを含む)の中間的存在。 ネットの話題や反応を取り上げるニュースサイト、まとめサイト、トレンドブログなどが代表例。
フェイクニュースは既存メディアのコンテンツに、ネットの反応を組み合わせることで生成されていることが明らかになった。
フェイクニュースはいきなり生まれるのではなく、 ミドルメディアを中心にし、ソーシャルメディアやマスメディアを行き来しながら、 メディア間の相互作用で成長する。
メディア間の相互作用により成長した「フェイクニュース」は、 記事配信を通して大きな影響力を持つポータルサイトに到達。 ポータルサイトから、ミドルメディアやソーシャルメディアに拡散する。 これを「フェイクニュース・パイプライン」と呼ぶ。
フェイクニュース拡散のメカニズム
例)#東京脱出の生成・拡散
根も葉もないようなフェイクニュースによって、企業は甚大な被害を被る可能性があります。 企業が受ける被害内容を下記にまとめたものをご紹介します。
下記に実際にあったフェイクニュースの事例をご紹介します。
とある飲食店が新型コロナウイルス感染者の立ち寄り先であるというデマ情報で店名を晒されたことで、 お店が閉店に追い込まれてしまいました。 調査した結果、新型コロナウイルスの感染者の立ち寄り先ではないことが判明しましたが、 客足は戻ることがなかったため閉店に至りました。
とある女子高生が銀行への就職が決まり、周りの友達が「銀行は危険だよ」と発言したことが事件の始まりでした。 友達が発言した「銀行は危険だ」は強盗などが来るかもしれないから危険だという意味でしたが、 銀行の経営は危険と勘違いし、親や親戚、街の人へと噂が伝わり、 街中が「潰れる可能性があるから預金を降ろさないと」という流れになりました。 一気に預金が引き出されたことで銀行が潰れかねない自体に陥りました。 銀行自体が「情報はデマである」と報道を流したが信じてもらえず、 最終的に日本銀行が対応したことで沈静化していきました。
とある掲示板に「消費期限切れを提供している○○店」「店には虫の死骸が・・・」「借金まみれの○○店」などと 事実無根のフェイクニュースを投稿され信頼を回復することができず閉店に追い込まれました。
フェイクニュースがSNSの投稿・ネットのメディア記事で掲載されてしまった時の対策方法をご紹介します。
逆SEO対策は主にフェイクニュースサイトが検索結果の上位に表示され、 該当サイト内の口コミの削除や記事の削除が難しい場合、 また売上低下や内定辞退、企業にとってマイナスイメージに繋がる可能性が高い場合に利用が検討される対策になります。
逆SEO対策については下記で詳細な内容を掲載していますのでご確認ください。
フェイクニュース対策を行うことで得られる効果をご紹介します。
正しい情報が検索結果上位に表示され、 拡散された情報がデマ情報であったことを伝えることができます。
フェイクニュースは削除や訂正が行われ、検索結果の上位に表示されなくなる可能性があります。
フェイクニュース拡散を防ぐには、常時インターネット上の自社製品やサービスに関連するSNSの投稿やメディア記事を監視する必要があります。 監視をすることで早期発見に繋がり早めの対策を取ることで拡散を防ぐことができます。
監視は自社で行うことも可能ですが、リソースを割くことが難しい場合、 専門会社を検討することをおすすめいたします。 誹謗中傷対策センターでは、Twitterをはじめ、各種SNSの監視、メディアの監視も可能ですので お気軽にお問い合わせください。