なりすましによるネット被害が急増!主な種類と目的は?
ネット上での「なりすまし」による被害が増えています。 なりすましとは、ネット上で第三者が特定の個人になりすまし、不正行為を働くことを指します。
有名人や企業が標的になるケースが多いのですが、一般人でも被害にあうことは珍しくありません。 一般人を対象にしたなりすましには、主に以下の2種類があります。
個人情報を利用した、なりすましによる不正ログイン
SNS等でのなりすましによる迷惑行為
それぞれの内容と目的について、説明していきましょう。
個人情報を利用した、なりすましによる不正ログイン
なりすましによる不正ログインは、個人のIDとパスワードを使って特定のサービスにログインし、不正利用することを目的としています。 例えば、ネット銀行に不正ログインされれば、口座のお金を盗まれてしまう危険があります。
なぜ、ネット銀行のIDやパスワードといった個人情報が分かるのか、疑問に思った方も多いでしょう。 こうした個人情報を知るための手口として、代表的なものが「フィッシング詐欺」です。
フィッシング詐欺とは、有名な企業などになりまして、個人にURL付きのメールを送り、個人情報を盗み取る手口です。 メールでは、それらしい理由をつけて、リンク先にアクセスするように促されます。
例えば、「アカウントの有効期限が切れたので再設定してください」「第三者に不正ログインされた可能性が高いので、パスワードを変更してください」などです。
URLのリンク先には、特定のサービスのログインページにそっくりな偽物のページが用意されており、IDやパスワードを入力してログインしようとすると、これらの情報が相手に渡ってしまいます。 こうして入手したIDやパスワードを使って、本物のネット銀行などにログインし、口座のお金を盗もうとしているのです。
SNS等でのなりすましによる迷惑行為
なりすましは、金銭を盗むことだけでなく、特定の個人の評価を下げる目的で行われることもあります。 具体的には、SNSなどで特定の個人にそっくりのアカウントを作成し、他の人たちから本人だと思われるように誤認させたうえで、不適切な発言を繰り返すというものです。
こちらのなりすまし被害にあった人は、周囲からあらぬ誤解を受け、評価が低くなるばかりか、その他の弊害が出てきてしまうこともあります。
SNSでなりすましのネット被害を受けた方のケース
SNSでなりすましのネット被害にあうと、具体的にどのような弊害が出る可能性があるのでしょうか? ここで、SNSでなりすましのネット被害にあい、当社に相談された鈴木由紀子(仮名)さんのケースを紹介します。
ある日、鈴木さんのもとに「Facebookで変な書き込みをしているけど大丈夫なの?」と、友人から連絡がありました。 鈴木さんが確かめてみると、自分の名前と顔写真が使われた、なりすましのアカウントが見つかりました。 さらに、そのアカウントの投稿には、男性を誘うような卑猥な言葉や、猥褻な画像が投稿されていたのです。
鈴木さんはすぐに警察と学校に相談し、Facebookの運営会社にも連絡をとって、なりすましのアカウントは2~3日後に削除されました。 しかし、そのアカウントによる投稿は、すでに拡散されていて、他のサイトにも転載されていたのです。
今でも、鈴木さんの名前で検索すると、卑猥な言葉や画像が出てきてしまいます。 彼女はその後、不登校になってしまい、学校を辞めてしまいました。
このままでは鈴木さんが社会復帰できないことを危惧したお父様から、ご相談をいただきました。
なりすましによるネット被害の対処方法
なりすましの被害にあったことに気づいたら、すぐに対処をしましょう。 さもないと、金銭を奪われてしまったり、なりすましのアカウントの投稿が転載されてしまったりする危険があります。 不正ログインとSNS等での迷惑行為、それぞれの対処法について説明していきます。
なりすましによる不正ログインの対処方法
なりすましメールからリンク先に移動し、偽物のサイトにログインしてしまった場合、すぐに本物のサイトでIDやパスワードを変更しましょう。 これにより、古いIDやパスワードではログインできなくなるため、これ以上の被害を防げます。
また、以後同じ被害にあわないように、フィッシング詐欺には十分注意しましょう。 不審なメールに記載されたURLを安易にクリックしたり、ログインしたりしないことが重要です。
なりすましによるSNS等での迷惑行為の対処方法
SNSなどで、なりすましによる迷惑行為を受けた場合は、速やかに運営会社に報告しましょう。 各SNSでは、以下のリンク先に、なりすまし被害にあった場合の報告方法が記載されています。
Twitter
Facebook
Instagram
上記の各ページを参照して、画面の指示に従っていけば、なりすましを報告して、そのアカウントを削除、または永久凍結してもらえます。
また、以後同じ被害にあわないように、定期的に「エゴサーチ(自分の名前で検索)」するようにしましょう。 こうすれば、またなりすましアカウントが作られても、被害が大きくなる前に対処が可能です。
なりすましによる投稿が転載された場合は誹謗中傷対策センターへ
SNS等でのなりすましアカウントを削除してもらっても、鈴木由紀子さんのケースのように、なりすましの投稿内容が別のサイトに転載されて、自分の名前で検索した際に検索結果の上位に表示されてしまうこともあります。 こうなると、名前で検索した人たちから、あらぬ誤解を受けてしまいます。
このような場合は、ぜひ誹謗中傷対策センターにご相談ください。 誹謗中傷対策センターでは、問題のあるサイトを削除するためのお手伝いが可能です。
誹謗中傷対策のお申し込みから対策開始までの流れ

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